題名:自然栽培ひとすじに
著者:木村秋則
出版社:創森社
値段:1600円(税別)
ISBN:978-4-88340-203-8
カバーにある紹介文:
自然栽培法はだれでも行えるものですけれど、決してたやすい農法というわけではありません。しかし、それだけ力を尽す価値のある農法です。農薬や肥料・堆肥を用いずに作物を育てることは不可能ではないのです。農薬を撒き、肥料を施用するためのお金と労力があるなら、それを自分の手と目を使うことに費やすことで、胸を張って出荷できる作物を育てることが可能となります。古いけれど実はいちばん新しい。私はこの自然栽培の技術こそ未来に生き残る農業の形と考えています。――本文より
カバーにある作者の紹介文:
木村秋則(きむら あきのり)
1949年、青森県岩木町に(現在は弘前市に合併)生まれ。弘前実業高校卒業後、首都圏の会社勤務。1971年より故郷に戻り、りんご栽培を中心にした農業に従事。農薬により家族が体を傷めたことをきっかけに、1978年ごろから無農薬・無肥料栽培を模索。10年近く収穫ゼロになるなどの苦難の道を歩みながら、ついに完全無農薬・無肥料のりんごの自然栽培、さらに稲作や野菜の自然栽培を確立する。現在、りんごと米の自然栽培を手がけ、安全・安心の自然栽培りんご、りんごジュース、米(白米、七分づき米、玄米)を頒布。また、自然栽培に賛同する生産者、消費者が増えており、栽培技術の指導にも力を入れる。
木村秋則『自然栽培ひとすじに』
通常では栽培に大量の農薬を必要とするりんごの栽培に無農薬・無肥料での自然栽培に成功した木村秋則さんが書いた本です。前にNHKのプロフェッショナル仕事の流儀で無農薬でりんごを作った人ということで出演してたのを見てから興味を持っていて、この間の技術の課題で自然栽培を調べるときに本書を読みました。読んだ感想は木村さんすげー。の一言に尽きます。テレビで見たときには達成したことはすごいけど、なんか頼りなさそうな人という感想を持っていましたが、この本を読んでその印象を改めました。本書の前半ではりんごの自然栽培をする経緯が書いてあるのですが、無農薬にしてからりんごが全くならなくなり貧しい生活を送ったことや、アルバイトでキャバレーで働いていたときにトラブルに巻き込まれ前歯が抜けてしまったことなど読んでいて木村さんの苦労が伝わってきて自然栽培への道は険しかったのだなと感動しながら読めました。また、後半には栽培技術の解説があるのですが、複雑系である自然をどのようにすれば作物を育てる環境になってくれるのかという、目からうろこのことがかいてあります。無農薬・無肥料で作物を育てることがどれだけ大変か本書を読めば分るのではないでしょうか。
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